インスタグラムで素敵な投稿を見つけたとき、「紹介したいけど、これって許可いるの?」と迷ったことはありませんか?
本記事では、2025年の最新ルールをふまえたインスタ掲載許可の取り方を、目的別に例文付きで徹底解説します。
個人でのシェア、店舗紹介、ビジネスでの利用まで、すべて網羅。
リポストアプリや埋め込み機能の注意点、許可が取れなかったときの対処法、同意書のテンプレートまで紹介しているので、SNSトラブルを防ぎつつ、信頼される発信ができるようになります。
ぜひブックマークして、必要なときに活用してください。
なぜ「掲載許可」がインスタで必要なのか?
インスタグラムで素敵な投稿を見つけたとき、「これ、自分のアカウントでも紹介したいな」と思うことってありますよね。
でも、ちょっと待ってください。それ、本当に許可を取らなくても大丈夫でしょうか?
この章では、そもそもなぜ掲載許可が必要なのか、その理由とリスクをわかりやすく解説します。
著作権と肖像権の基本を知ろう
インスタに投稿されている写真や動画、イラスト、文章などは、すべて投稿者の著作物です。
つまり、他人が作ったコンテンツを無断で使えば、それは著作権の侵害にあたる可能性があるんです。
権利の種類 | 具体的な内容 |
---|---|
著作権 | 写真や動画、文章などの「作品」を守る権利 |
肖像権 | 人物が映っている写真などで、本人の許可なしに公開されない権利 |
他人のコンテンツを使うなら、必ずその人の「OK」が必要。
クレジット(出典表記)を付ければいいという話ではなく、**許可の取得が大前提**です。
無断掲載が招くトラブルとは?
「ちょっと紹介するだけだから大丈夫でしょ?」と軽く考えてしまうと、思わぬトラブルになることも…。
具体的には、以下のようなリスクがあります。
- 削除依頼や損害賠償請求を受ける
- アカウント停止や警告対象になる
- SNS上での信頼を失う
特に商用アカウントやフォロワーの多いインフルエンサーは、「影響力がある分、責任も重い」と考えておきましょう。
2025年最新のSNSルール事情
2025年現在、SNSの利用における著作権や肖像権のトラブルは年々増加傾向にあります。
インスタグラムの埋め込み機能についても、「埋め込めても、画像の使用許可があるわけではない」と公式が明言しています。
誤解されがちな機能 | 実際のルール |
---|---|
埋め込み機能 | 画像の表示は可能だが、許可が必要 |
リポストアプリ | 再投稿には本人の同意が必要 |
クレジット表記 | 出典だけでは違反回避にならない |
「他人のコンテンツ=簡単に使えないもの」と意識しておくことが重要です。
次の章では、どうやって「安心される形で」許可を取ればいいのか、具体的なポイントを見ていきましょう。
掲載許可を取るときの基本マナーとポイント
掲載許可をお願いするとき、相手に安心してもらうためには「丁寧さ」と「具体性」がとても大切です。
この章では、失礼にならず、スムーズに許可をもらうためのマナーと、連絡手段の使い分け、目的別の対応ポイントをご紹介します。
丁寧でわかりやすい伝え方がカギ
まず大前提として、いきなりフレンドリーなノリで話しかけないこと。
たとえ個人アカウント同士のやりとりでも、「突然のご連絡失礼します」など、相手に配慮した言い回しを使うのが基本です。
また、下記の3点は必ず含めましょう。
伝えるべき情報 | 内容 |
---|---|
どの投稿か | 掲載したい写真や動画のURLや内容を明記 |
掲載の目的 | 個人紹介なのか、ビジネスなのかを説明 |
掲載場所 | Instagram・ブログ・Webなど、媒体を明確に |
相手が「何にどう使われるのか」を不安に思わないように、丁寧に伝えることが信頼への第一歩です。
DM・コメント・メール…おすすめの連絡手段
どの手段で連絡すればいいの?と迷う方へ、それぞれの特徴とおすすめの使い分けをまとめました。
手段 | 向いているケース | 注意点 |
---|---|---|
DM(ダイレクトメッセージ) | インスタ同士の個人利用やコラボ依頼 | フォロー外だと気づかれない可能性あり |
コメント欄 | 軽めの確認(例:リポストOK?) | 公開されるので内容に注意 |
メール | ビジネスや店舗・企業宛ての正式な依頼 | 迷惑メールに入る場合もある |
相手に合わせた手段を選ぶことが、許可取得の成功率を上げるコツです。
商用・非商用で対応はどう変わる?
商用利用(お店紹介、広告、コラボ投稿など)と、非商用利用(個人の趣味、ファン活動など)では、必要なマナーや手間が少し変わってきます。
用途 | 必要な対応 |
---|---|
商用 | 掲載許可+同意書や確認用の原稿も用意が理想 |
非商用 | 簡単な確認でOK。とはいえ明確な目的は伝える |
特にビジネスやPRで使用する場合は、「あとからトラブルにならないように」文書で同意をもらうこともおすすめです。
次の章では、実際に使える「掲載許可のお願いメッセージ」の例文を目的別にたっぷりご紹介します。
使える!インスタ掲載許可の例文集【目的別】
ここでは、掲載許可をお願いするときにそのまま使えるメッセージ例文を、シーン別にご紹介します。
個人利用から店舗紹介、リポスト用の簡易メッセージ、同意書まで、すぐに使える文例を複数用意しています。
フォロワーへのDM|個人利用の場合
趣味アカウントやファン投稿などで、他のユーザーの写真を紹介したいときの例文です。
丁寧で、相手にプレッシャーを与えない言い回しを意識しましょう。
例文 | 特徴 |
---|---|
こんにちは!突然のご連絡失礼いたします。 〇〇さんの投稿(@〇〇)を拝見し、あまりに素敵だったので、ぜひ自分のインスタで紹介させていただければと思い、DMいたしました。 ご許可いただけると幸いです。もちろんクレジット表記はさせていただきます。 ご検討よろしくお願いいたします。 |
ていねいで信頼感ある定型文 |
はじめまして。〇〇(自分のアカウント名)と申します。 投稿された〇〇の写真がとても素敵で、インスタストーリーでシェアしたいと思っております。 もしご迷惑でなければ、リポストのご許可をいただけますでしょうか? クレジットは必ず記載いたします。 |
ストーリーシェア用途にも使える |
こんばんは、失礼いたします。 〇〇に関する投稿(@〇〇)を拝見しました。自分の投稿内でご紹介させていただきたく、DMしました。 内容はこちらで掲載したいと思っております→(URLや説明) ご承諾いただける場合のみ、使用させていただきますのでご安心ください。 |
使い方を明記するタイプ |
店舗・サービス紹介|ビジネス利用の例文
飲食店や観光施設など、店舗を紹介するための掲載許可依頼です。
しっかりとした文面で、撮影や内容確認の有無にも配慮した書き方にしましょう。
例文 | 用途 |
---|---|
初めまして、〇〇というメディアを運営しております〇〇と申します。 この度、貴店のお料理をインスタグラムにてご紹介させていただければと思い、ご連絡いたしました。 投稿の際に、撮影・掲載の許可をいただけないでしょうか? 記載内容など事前確認いただくことも可能です。よろしくお願いいたします。 |
Webメディア運営者として依頼 |
はじめまして。〇〇(アカウント名)という地域紹介アカウントを運営しております。 〇〇様の店内やお料理の素敵な写真を、地域情報の発信として紹介できたらと思い、ご連絡いたしました。 ご協力いただける場合、使用内容を事前に共有させていただきます。 |
地域特化型アカウント向け |
お世話になります。〇〇(企業名)の〇〇と申します。 現在、地域密着型のSNSキャンペーンを実施しており、貴店の魅力的な投稿を取り上げたく思っております。 使用にあたり、掲載範囲の確認や原稿チェックなど、ご希望がございましたらお知らせください。 |
企業としての丁寧な申し出 |
掲載同意書のテンプレート(コピーして使える)
商用利用や、トラブル防止のために同意書を交わしておきたい場合に使えるテンプレートです。
PDF化や紙の印刷で使用できます。
SNS掲載同意書 私は、以下の内容に同意し、私の写真・動画を「〇〇」SNSアカウント(Instagram)に掲載することを承諾します。 ・掲載に関する著作権・肖像権を主張しません。 ・掲載方法や範囲について、合意の内容を守ります。 ・報酬・掲載料は発生しません。 同意日:20〇〇年〇月〇日 氏名: 住所: サイン:
リポストやストーリーシェアの簡易メッセージ
気軽な使い方の場合でも、最低限のマナーを守って「ひとこと確認」を入れましょう。
例文 | 用途 |
---|---|
こんにちは!〇〇の投稿、とても素敵でした。 ストーリーでシェアさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか? アカウント名は記載いたします。 |
ストーリーシェア前の確認 |
はじめまして。〇〇(自分のアカウント名)です。 こちらの投稿(@〇〇)をリポストさせていただきたくご連絡しました。 ご迷惑でなければ許可をいただけますと嬉しいです。 |
リポスト依頼用 |
こんばんは!素敵な投稿を見てぜひ紹介したくなりました。 リポストOKでしたら、お手すきのときにご返信いただけると幸いです。 |
柔らかいトーンの依頼 |
次の章では、許可を得たあとの注意点や、断られたときの対応方法について解説します。
許可が取れた・取れなかったときの対応方法
相手から掲載の許可をもらえた場合、または断られてしまった場合、どのように対応するのが正解なのでしょうか?
この章では、それぞれのケースでのマナーある対応の仕方と、トラブルを未然に防ぐためのポイントをまとめました。
OKのとき|記録と感謝がポイント
無事に掲載許可をもらえた場合でも、やるべきことはまだあります。
感謝の気持ちを伝えるとともに、証拠の保存と適切なクレジット記載を忘れずに。
対応項目 | 具体的な内容 |
---|---|
お礼のメッセージ | 「ご快諾ありがとうございます」など、丁寧に返信 |
クレジット表記 | @〇〇さん、出典元のURLなどを明記 |
スクリーンショット保存 | 許可のやりとりを画像保存して記録 |
使用前の完成確認 | 必要に応じて「こんな形で使います」と事前共有 |
もし内容に変更が出た場合は、再度確認を取るのがマナーです。
NGのとき|礼儀ある断念と次のステップ
残念ながら「掲載はご遠慮ください」と言われるケースもあります。
そんなときは、絶対に理由を問いただしたり、無理に説得しようとしてはいけません。
以下のような流れで丁寧に対応するのが正解です。
- 「ご丁寧にご返信ありがとうございます」とまずは感謝を伝える
- 「今後とも応援しています」と好意的な印象で終える
- やりとりを保存しておき、誤って使わないよう管理
NG対応例 | 避けるべき理由 |
---|---|
「なぜダメなのか教えてください」 | 圧迫感を与え、信頼を損ねる |
「せめて一枚だけでも…」 | 断られたあとに食い下がるのはマナー違反 |
無断で掲載する | 完全に著作権・信頼の侵害に |
断られたらスッと引くのが、結果的にあなたの印象を良くする行動です。
次の章では、飲食店などを紹介する場合に特化した、実践的な許可取りのテクニックを詳しくご紹介します。
飲食店・地域紹介など実践向けの許可取りテクニック
飲食店や地域のお店をSNSやブログで紹介する人が増えていますが、意外と難しいのが「お店側にどう許可を取るか」というところ。
この章では、実際の取材経験に基づいた、現場で使える許可取りと原稿確認の進め方を解説します。
お店紹介での許可と原稿確認の流れ
紹介記事を書く前に、お店に迷惑をかけないためには以下の3ステップが大切です。
ステップ | 内容 |
---|---|
STEP1 | 来店前にSNSやWebで営業情報やPR方針を確認 |
STEP2 | 来店時に「写真や記事掲載は大丈夫ですか?」と確認 |
STEP3 | 掲載前に原稿確認をお願い(必要に応じて) |
注文を取られるタイミングや会計時が話しかけやすいタイミングです。
その場での会話が難しい場合は、名刺を渡して後日連絡するのも有効です。
効率UP!名刺やQRコードの活用法
短時間で信頼を得るには名刺が非常に効果的。名刺には最低限以下の情報を入れておきましょう。
- 名前(SNS名または本名)
- 連絡先(メールまたはSNS)
- 活動内容(例:地域ブログ運営/Instagram発信 など)
また、名刺にQRコードを印刷して、Lit.Linkやポートフォリオサイトなどへ誘導できるようにすると効果大。
Canvaなどのツールで簡単に名刺は作れます。
オフラインでも安心|紙の原稿確認という手も
スマホやメールでのやりとりが難しい場合は、紙の仮原稿=「アタック原稿」を持参するのが有効です。
場面 | メリット |
---|---|
高齢の店主や個人経営の飲食店 | 紙ならその場で目を通してもらいやすい |
忙しい時間帯を避けた再訪問 | 会話する時間がないときの代替手段に |
撮影許可だけでなく内容確認もお願いしたい場合 | 「気になる点は後でご連絡ください」と伝えられる |
原稿確認=信頼の証です。お店にとっても「どう紹介されるのか」が分かれば安心につながります。
次の章では、掲載許可を得た後の原稿確認の具体的な共有方法をご紹介します。
掲載許可後の原稿確認と共有方法
掲載許可をもらったあと、「内容を確認してもらいたい」「誤解がないように伝えたい」という場面もありますよね。
この章では、原稿の確認をスムーズに進めるための3つの方法をご紹介します。
Googleドライブを使った確認依頼
一番使いやすくて汎用的なのが、GoogleドライブでPDFや画像を共有する方法です。
おすすめの手順は以下の通りです。
- 記事の原稿(テキスト or スクリーンショット)をPDFに変換
- Googleドライブにアップロード
- 「リンクを知っている人に共有」を設定
- DM・LINE・メールなどでリンクを送る
スクリーンショットで画面を見せるのが一番イメージしやすいという方も多いので、「Fireshot」などの拡張機能を活用すると便利です。
共有物 | 形式 |
---|---|
Instagramストーリー・リール | スマホ画面の録画 or GIF動画 |
ブログ記事 | PDF or 全文キャプチャ画像 |
画像の紹介 | Instagramの下書き or 別ページ |
WordPressの便利プラグイン紹介
ブログやオウンドメディアをWordPressで運営している場合、『Public Post Preview』というプラグインが便利です。
- 記事を「下書き」のまま、確認用リンクを発行
- 相手にURLを送って見てもらえる
- 48時間の閲覧期限つきで、セキュリティ面も安心
もし期限の延長が必要な場合は、『Public Post Preview Configurator』という追加プラグインを併用する方法もあります(※対応環境を要確認)。
原稿をPDFで送る簡単ステップ
Googleドライブにアップロードせず、PDFファイルを直接添付して送る方法もあります。
その場合は、次のようなメッセージを添えておくと丁寧です。
○○様 先日はご協力いただき、誠にありがとうございました。 以下に作成した記事の原稿をPDF形式で添付しております。 ・内容に誤りがないか ・掲載されることに問題がないか 上記2点をご確認いただけますと幸いです。 何かご不明点がございましたらお気軽にお知らせください。
PDFにすると「開く前に中身がわからない」という不安もありますが、事前にどのような形式かを一言添えることで安心感につながります。
次の章では、「よくある質問」にまとめて答えるQ&A形式で疑問を解消していきます。
よくある質問(FAQ)とその答え
ここでは、インスタ掲載許可に関してよく寄せられる疑問に対し、明確でわかりやすい答えを用意しました。
「なんとなく不安…」という人も、このQ&Aを読めば自信を持って行動できます。
Q. クレジット表記だけで大丈夫?
ダメです。
クレジット表記(例:@〇〇さん、出典:〇〇など)だけでは、著作権侵害を避けることはできません。
必ず、投稿者本人からの「許可」を取ることが必要です。
Q. リポストアプリを使えば許可は不要?
いいえ、許可は必要です。
リポストアプリはあくまで「再投稿を手軽に行えるツール」であり、権利処理を代行する機能はありません。
事前にDMなどで掲載OKの確認を取りましょう。
Q. 商用利用(お店紹介やキャンペーン)でも同じ対応でいい?
商用利用では、より慎重な対応が求められます。
特に次のような場合は、文書での同意や原稿確認のステップをしっかり取ることが推奨されます。
- 店舗の紹介記事をブログやSNSで投稿
- 企業アカウントで商品画像を再利用
- キャンペーン等で他者の投稿を引用
報酬が発生しない場合でも、「商業目的」の掲載には厳しい目が向けられます。
Q. 許可を取ったのにトラブルになることはある?
可能性はゼロではありません。
たとえば、掲載後に「イメージと違った」「写真の使い方に違和感がある」と言われることも。
そのリスクを下げるために、掲載前に一度完成イメージを共有しておくと安心です。
Q. お店紹介で断られた場合、他の方法は?
紹介をやめるのが基本ですが、どうしても伝えたい場合は「感想投稿」に留めましょう。
つまり、写真などは使わずに、自分の言葉で感想を書くだけなら問題にならないことが多いです(※個人の体験談として)。
投稿形式 | 許可の必要性 |
---|---|
写真付きの紹介 | 許可必須 |
文章だけの感想 | 許可不要(ただし配慮が必要) |
口コミサイトへの投稿 | 各サイトの規約に準ずる |
次の章では、本記事のまとめとして、インスタ掲載許可のポイントを再確認していきます。
【まとめ】信頼されるインスタ活用は「丁寧な許可取り」から
インスタグラムでの掲載許可は、たったひと言の確認からはじまります。
しかしその一言が、相手との信頼関係を築き、自分のアカウントの信頼性も高める大切なステップになります。
覚えておきたい基本ルール | ポイント |
---|---|
著作権と肖像権の理解 | 相手のコンテンツは相手のもの。無断使用NG |
許可の取り方 | DM・メール・紙媒体など、状況に応じて使い分け |
掲載後の対応 | お礼とクレジット表記、確認共有を忘れずに |
とくにビジネスや店舗紹介をする場合は、「許可取り+原稿確認」がセットになることで、より丁寧で誠実な印象を与えられます。
逆に無断掲載や確認不足は、トラブルのもとになりかねません。
丁寧なコミュニケーションは、インスタ活用の最強スキルです。
この記事を参考に、安心して信頼されるSNS発信を行っていきましょう。