9月向け保育実習お礼状の書き方と例文集!園長・職員・法人別

9月の保育実習お礼状は、
残暑と初秋が混じる季節感を
取り入れながら、
実習での学びや感謝を
丁寧に伝えることが大切です。

本記事では、
9月らしい時候の挨拶の選び方から、
お礼状の基本構成、
園長・職員・法人担当者それぞれに向けた
具体例文までを網羅的に解説します。

例文は各宛先ごとに3パターン掲載し、
時期に合わせた残暑寄り・初秋寄りの使い分けも
分かりやすく紹介。

さらに、
便箋や封筒の選び方、
郵送・手渡しのマナーも
詳しく解説しているので、
形式と真心の両方が伝わる
お礼状作りに役立ちます。

初めてお礼状を書く方はもちろん、
より印象的な手紙に仕上げたい方も、
このガイドを参考に
9月らしい心温まるお礼状を完成させましょう。

9月に送る保育実習のお礼状とは?

9月に送る保育実習のお礼状は、
ただ感謝を伝えるだけでなく、
季節感や実習での学びを盛り込むことで、
より心に響く手紙になります。

ここでは、
お礼状の目的や送付時期のマナーを解説します。

お礼状を送る意味とマナー

保育実習のお礼状は、
お世話になった園や先生方に感謝の気持ちを正式に伝える書面です。

実習で学んだ内容や
成長した点を具体的に書くことで、
誠意が伝わりやすくなります。

マナーとしては以下の点を押さえましょう。

項目 ポイント
送付時期 最終日〜翌日が理想。遅くとも1週間以内。
形式 縦書きが正式。便箋は白無地、B5サイズが一般的。
封筒 白無地の長形4号を使用。茶封筒は避ける。
手書き 丁寧な文字で。修正液は使わず、間違えたら書き直す。

期限や形式を守ることは、感謝の気持ちを正しく伝える第一歩です。

送るタイミングと注意点

お礼状は早ければ早いほど好印象です。

9月は長期休暇明けや行事準備で園も忙しいため、
届く時期が遅れると
印象が薄れてしまうこともあります。

もし遅れた場合は、
冒頭でお詫びの言葉を入れるようにしましょう。

例えば
「お礼が遅くなりましたことを心よりお詫び申し上げます」
などが適切です。

9月のお礼状にふさわしい時候の挨拶

お礼状の冒頭で使う「時候の挨拶」は、
相手に季節感や温かみを伝える重要な要素です。

9月は、
残暑と初秋が入り混じる時期。
ここでは9月らしい言葉の選び方と例文を紹介します。

9月の季節感を表す言葉の例

9月は夏の名残と秋の訪れを同時に感じる季節です。

以下のような表現がよく使われます。

気候のニュアンス 例となる言葉
残暑 残暑の候 / 残暑厳しき折
初秋 初秋の候 / 秋風が心地よい頃
秋の色 秋桜の候 / 秋色次第に濃く
爽やかさ 爽秋の候 / 朝夕日毎に涼しくなり

相手の地域や実習時期に合わせて、残暑寄りか初秋寄りかを選ぶことが大切です。

残暑・初秋それぞれの挨拶文例(3パターン)

9月上旬と下旬で季節感が変わるため、
挨拶文も少し変えるとより丁寧な印象になります。

時期 例文
9月上旬(残暑) ① 残暑厳しき折、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
② 残暑の候、園の皆様のご健康をお慶び申し上げます。
③ 暑さも和らぎ始めましたが、いかがお過ごしでしょうか。
9月中旬〜下旬(初秋) ① 初秋の候、朝夕の涼しさが心地よく感じられる季節となりました。
② 秋風が心地よい頃、皆様におかれましては益々ご清祥のことと存じます。
③ 秋色深まる季節、園の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

季語と結語の使い分け方

お礼状では、
頭語(拝啓など)と結語(敬具など)のペアと、
時候の挨拶が一貫していることが大切です。

  • 「拝啓」を使う場合 → 「敬具」で結ぶ
  • 「謹啓」を使う場合 → 「謹白」または「敬白」で結ぶ

頭語と結語の不一致はマナー違反になるため
注意しましょう。

保育実習お礼状の基本構成と書き方

お礼状は大きく
「前文」「主文」「末文」「後付け」
の4つのパートで構成されます。

それぞれの役割を理解すると、
整った美しい文章が書けるようになります。

前文(頭語・時候の挨拶・安否)

前文は手紙の冒頭部分で、
読み手への配慮と季節感を表す部分です。

以下の要素で構成されます。

要素 説明
頭語 「拝啓」「謹啓」など、手紙の始まりの言葉
時候の挨拶 9月の場合は「初秋の候」「秋風が心地よい頃」など
安否の挨拶 「皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます」など

相手の状況や時期に合った挨拶を選ぶことが印象を左右します。

主文(学び・成長・具体的エピソード)

主文はお礼状の中心部分で、
実習中に得た学びや成長を具体的に書きます。

  • 実習で印象に残った出来事
  • 子どもとの関わりで感じたこと
  • 先生方から学んだこと
  • 今後の抱負

例:
「実習期間中は3歳児クラスでの保育を経験し、一人ひとりの発達段階に合わせた対応の大切さを学びました。」

末文(結びの挨拶・結語)

末文では、
再度感謝の気持ちを述べ、
園の発展や相手の健康を祈る言葉で締めます。

最後に結語を入れます。

結びの挨拶例 結語例
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 敬具
貴園のさらなるご発展を心よりお祈りいたします。 敬白

頭語と結語は必ずペアにするのがマナーです。

後付け(日付・署名・宛名)

末文の後に、
手紙を作成した日付、
自分の名前や所属、
そして宛名を記載します。

項目 書き方例
日付 令和〇年9月〇日
署名 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
宛名 〇〇保育園 園長 〇〇様

宛名は肩書きまで正しく記載し、
間違いがないか必ず確認しましょう。

9月向けお礼状の例文集(各3パターン)

ここでは、
9月仕様の保育実習お礼状例文を、
宛名別・3パターンずつ紹介します。

まずは園長先生宛から見ていきましょう。

園長先生宛の例文(9月仕様・3パターン)

パターン 本文
パターン1(9月上旬・残暑寄り) 拝啓 残暑厳しき折、園長先生におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

この度は、約3週間にわたり保育実習を受け入れていただき、誠にありがとうございました。短い期間でしたが、〇〇先生からご指導いただいた制作活動では、子どもたちの創造力と笑顔に触れることができ、大きな喜びを感じました。

今後は今回学んだことを糧に、一人前の保育士を目指して努力してまいります。

末筆ながら、貴園の更なる発展と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
〇〇保育園 園長 〇〇様

パターン2(9月中旬・初秋寄り) 拝啓 初秋の候、朝夕の涼しさが心地よく感じられる季節となりました。園長先生におかれましては、益々ご清祥のことと存じます。

実習期間中は、5歳児クラスでの活動に携わらせていただき、子どもたちの主体性を尊重する保育の大切さを学びました。特に運動会練習では、子どもたち一人ひとりが自信を持って参加できるよう支援することの重要性を実感しました。

この経験を活かし、保育士としての知識と技術を磨いてまいります。

末筆ながら、貴園の益々のご発展と園長先生のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
〇〇保育園 園長 〇〇様

パターン3(9月下旬・秋深まり) 拝啓 秋色深まる季節、園長先生におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

この度は、2週間にわたり温かく迎え入れていただき、誠にありがとうございました。保育室での活動や園庭での遊びを通して、子どもたちの変化や成長を日々感じることができました。特に〇〇先生からご助言いただいた保育計画の立て方は、今後の学びの大きな指針となりました。

実習で得た知識と経験を基盤に、より良い保育士を目指して邁進いたします。

末筆ながら、貴園の発展と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
〇〇保育園 園長 〇〇様

職員全員宛の例文(9月仕様・3パターン)

パターン 本文
パターン1(9月上旬・残暑寄り) 拝啓 残暑の候、皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

この度は、約2週間の保育実習に際し、先生方には温かくご指導いただき誠にありがとうございました。特に制作活動の時間では、子どもたち一人ひとりの個性を引き出す工夫を間近で拝見し、深く感銘を受けました。

今後はこの経験を糧に、子どもの発達や興味に寄り添える保育士を目指してまいります。

末筆ながら、皆様のご健康と貴園のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
〇〇保育園 職員の皆様

パターン2(9月中旬・初秋寄り) 拝啓 初秋の候、朝夕の涼しさが心地よくなってまいりました。皆様におかれましては、益々ご清祥のことと存じます。

実習期間中は、子どもたちの生活や遊びを支える保育の奥深さを実感しました。特に運動会の準備では、子どもたちの安全とやる気を両立させる先生方の姿勢から多くを学びました。

この学びを活かし、保育士として必要な力を着実に身につけてまいります。

末筆ながら、皆様のご健康と今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
〇〇保育園 職員の皆様

パターン3(9月下旬・秋深まり) 拝啓 秋風が心地よい季節となりました。皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

この度は、短い期間ではありましたが、日々の保育や行事準備にご一緒させていただき、大変貴重な経験を得ることができました。特に自由遊びの時間における先生方の柔軟な対応力に感銘を受け、今後の目標が明確になりました。

実習で得た経験を胸に、一歩ずつ成長を重ねてまいります。

末筆ながら、皆様のご健康と園の発展を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
〇〇保育園 職員の皆様

法人担当者宛の例文(9月仕様・3パターン)

パターン 本文
パターン1(9月上旬・残暑寄り) 拝啓 残暑厳しき折、〇〇法人の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

この度は、貴法人が運営する〇〇保育園にて2週間の実習を受け入れていただき、誠にありがとうございました。園長先生や職員の皆様からの丁寧なご指導のもと、現場での保育の流れや子どもたちへの関わり方を学ぶことができました。

今後はこの経験を活かし、保育士としての資質を磨いてまいります。

末筆ながら、貴法人の益々の発展と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
社会福祉法人〇〇〇〇 人事部人事担当〇〇様

パターン2(9月中旬・初秋寄り) 拝啓 初秋の候、朝夕の涼しさが心地よい季節となりました。貴法人の皆様にはますますご清祥のことと存じます。

実習中は、〇〇保育園での保育活動を通じて、子どもたちの主体性を育む指導法や、保護者との関わり方を学びました。運営法人としての方針や保育理念に触れ、改めて保育士という職業の責任の重さを実感しました。

この学びを糧に、今後も保育の現場で成長し続けたいと思います。

末筆ながら、貴法人の更なるご発展と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
社会福祉法人〇〇〇〇 人事部人事担当〇〇様

パターン3(9月下旬・秋深まり) 拝啓 秋色深まる季節、貴法人の皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度は、〇〇保育園での保育実習を受け入れていただき、心より感謝申し上げます。園での日々の活動や行事準備を通して、保育現場の一体感とチームワークの大切さを学びました。法人としての運営方針や職員間の協力体制に触れることができ、大変有意義な時間となりました。

実習で得た知識と経験を礎に、今後も保育士として精進してまいります。

末筆ながら、貴法人の益々のご発展と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年9月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科 山田花子
社会福祉法人〇〇〇〇 人事部人事担当〇〇様

宛名別の文章アレンジのコツ

お礼状は、
宛先によって使う言葉や
エピソードの選び方を少し変えると、
より心に響く手紙になります。

ここでは、
園長先生、
職員全員、
法人担当者の3パターンに分けて
アレンジのポイントを紹介します。

相手との関係性に応じた言葉遣い

宛名 言葉遣いのポイント
園長先生宛 園全体の運営や方針に関する感謝を述べる。表現はややかしこまった文調にし、敬語を丁寧に使う。
職員全員宛 日々の保育活動や行事準備など、現場でのやり取りや具体的エピソードを中心に書く。親しみと敬意を両立させる。
法人担当者宛 法人としての方針や理念に触れた感謝を述べる。保育現場だけでなく、運営面への理解や学びも盛り込む。

「誰に向けた手紙か」を意識して文調を変えることで、より相手の心に届きやすくなります

実習内容に合わせたエピソードの盛り込み方

お礼状の印象を左右するのは、
具体的なエピソードです。

以下の視点から選びましょう。

  • 園長先生宛:行事全体の運営や園の方針に関する学び
  • 職員全員宛:日々の保育の中で教わった具体的な技術や子どもとのやり取り
  • 法人担当者宛:法人理念や運営方針と実習体験の結びつき

例:
園長先生宛 → 「運動会準備における全体の流れを見て、園運営の計画性の大切さを学びました」
職員宛 → 「自由遊びの時間における先生方の柔軟な対応が印象的でした」
法人担当者宛 → 「法人理念と日々の保育内容が一致していることに感銘を受けました」

封筒・便箋選びと送付マナー

お礼状は文章の内容だけでなく、
使用する封筒や便箋、
送付の方法にもマナーがあります。

見た目からも誠意が伝わるよう、
細部まで気を配りましょう。

便箋の種類と書き方の注意点

お礼状に使用する便箋は
白無地・B5サイズ・縦書き用が正式です。

項目 ポイント
色・柄 白色無地。柄入りはカジュアルになりすぎるため避ける。
サイズ B5が一般的。A4はやや大きく改まった印象。
書き方 万年筆やインクペンで丁寧に。修正液や修正テープは使用不可。

間違えた場合は新しい便箋に書き直すことがマナーです。

封筒の選び方・宛名書きのルール

封筒は白無地の長形4号を使用します。

茶封筒はビジネス感が強く、
お礼状には不向きです。

  • 宛名は縦書きで、中央に大きく書く
  • 差出人は裏面の左下に記載
  • 住所や園名、肩書きは省略せず正確に書く

郵便番号や宛名の誤りは失礼にあたるため、必ず確認してください。

郵送・手渡しの作法

送付方法にも配慮が必要です。

方法 ポイント
郵送 最終日〜翌日に投函。到着が遅れる場合はお詫び文を添える。
手渡し 封をし、正面を相手側に向けて両手で渡す。
持参 事前に訪問の約束を取り、簡単な言葉と共に渡す。

郵送時は便箋を三つ折りにして封入し、
封は糊でしっかり閉じます。

封緘シールは無地かシンプルなものを選びましょう。

まとめ:9月らしい心温まるお礼状を書くコツ

9月に送る保育実習のお礼状は、
感謝の気持ちを丁寧に表現しつつ、
季節感を取り入れることで
より印象深い手紙になります。

特に9月は、
残暑と初秋が入り混じる時期であるため、
時期に応じた時候の挨拶の使い分けが大切です。

お礼状作成のポイントを整理すると以下の通りです。

ポイント 解説
送付時期 最終日〜翌日が理想。遅くとも1週間以内に到着。
構成 前文・主文・末文・後付けの4構成を守る。
時候の挨拶 9月上旬は残暑寄り、中旬以降は初秋寄りの表現。
エピソード 実習で印象に残った具体的な出来事を盛り込む。
マナー 白無地の便箋と封筒、縦書き、正確な宛名表記。

最後に、
お礼状は形式を整えるだけでなく、
自分の言葉で感謝と学びを伝えること
最も重要です。

例文を参考にしながらも、
自分の体験や感情を反映させることで、
より心に響くお礼状になります。

形式美と真心、
その両方を兼ね備えたお礼状で、
実習先との良い関係を築いていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました